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みなさん、こんにちはVisutorです!

今日はCG業界とハリウッドの映像業界の最新ニュースをお届けしたいと思います。内容は今とても話題になっている、ハリウッドの脚本家・俳優のストライキの影響によるCG業界のお話になります。

今までの脚本家ストライキのニュースなどは他ブログの記事なども参考にして下さい。

これまでのストライキの内容と経過

もう既に3ヵ月が経過した

さて今年の5月より行われてきたAIや賃上げなどに関する内容で映画会社と約1万人以上が参加する脚本家の組合が大きく対立したストライキが発生したのが5月で、おおよそ100日程度のストライキの予定でしたが、今月の7月14日より約16万人が加盟する映画俳優組合が、こちらも映画会社側との待遇をめぐってストライキを実施しました。

内容は大きく2つになり、同じくAIでの規制をめぐっての内容、またはストリーミングサービスにより役者などに適切な版権料が支払われない内容の大きく2点があります。

これらが同時にストライキを実施するのは1960年以降なんと63年ぶりとなります。もちろん映画業界にとっては計り知れない程のニュースで、CGアーティストはもちろんの事、数多くの業界に関わる人がレイオフ解雇になっており、現在ほとんどの映画・テレビのプロジェクトが凍結されている状況で、北米はもちろんの事、イギリスやヨーロッパなど世界中を含めて業界全体がストップしている状況です。

毎週どんどん増え続けるリストラ

毎日誰かが消えて行く

現在はほとんどのVFXスタジオが解雇の波にさらされている状況になります。現在稼働中のプロジェクトは各社にも存在はしているのですが、追加のプロジェクトが入ってこないため現状の仕事は長くても数ヶ月程度しかない状態になります。現状のままであれば、夏の終わりごろまでにはかなり多くのスタジオが完全に停止する状況になっています。

脚本家ストライキの段階でもかなりのレイオフが実施されている状況でしたが、俳優組合のストライキの影響から一段とリストラが加速しています。リストラの規模はスタジオによってもバラバラですが、同僚の50%以上が解雇された!と言うコンポジターの声や、チームの80%が消えた。と言うような話はもう全く珍しくない状況となっています。

新作映画オッペンハイマーのVFXなど世界的に有名なDouble Negativeもロンドンスタジオで70人程度のレイオフを数日前に発表しました。ロンドンスタジオはダブルネガティブの中心的オフィスで約900人が在籍しています。

CGアーティストの現状

ストライキの影響は全映像業界に

脚本家や俳優とは異なり、労働組合によって保護されてないハリウッドのVFXアーティストは通常でさえ不安定な状況なのに、ここにきて更に不安定な状況となっています。こちらで求人などで有名なLinkedInがありますが、VFX界隈はリストラのニュースや新しく仕事を探している人で埋め尽くされており、#OpenForWorkのハッシュタグをいたるところで見かける状況です。コマーシャルやゲームなどの仕事を運よく手に入れた人もいますが、ほとんどごく一部にすぎない状況です。

もちろんこの状況はVFX/CGアーティストだけに限らず、実際の撮影チームなどには更に大きく影響しており、CGはまだゲーム業界と言う仕事が残っていますが、撮影部門は一切シャットダウンしており毎日仕事がない状態の中で過ごしている人が多く、より厳しい状況にあると言えます。またインターナショナルが多いVFX業界はこのレイオフに合わせて国に帰る人なども多く見かける状況です。

バンクーバーで撮影予定である、原作が有名ゲームの「Last Of Us」のHBOドラマのシーズン2の撮影も一切がストップとなっている状況にあります。

またVFX業界は組合が無く、ポストプロダクションでもあり、映画会社との価格交渉なども弱い立場にあり、そしてしかも不安定な仕事でありながら組合が存在しないと言う事なども諸々含めて、今回の件と合わせてVFX組合の必要性についても議論が多く出てきている状況にもなっています。

今後の展望といつ終わるのか?

まだまだ当分終わりが見えない

脚本家ストライキの状況であれば、ある程度の予想はついていたのですが、俳優とのダブルストライキになってから以降、状況は全く予想不可能となっている状況です。もちろんこのストライキは映画会社側にとっては大変困った状況なのですが、映画会社の幹部の1人は「俳優がストライキで家を失うまで続けてやる」と言うような発言をして、こちらも話題になっており、なかなか現状では出口がまったく見えない状況です。

なにせ63年ぶりの出来事なので、なかなか実際の交渉も進んでいないような現状となっています。もちろん各国の映画祭にも大きな影響で、現状では授賞式が延長される様子です。

業界からは様々な声が上がっており、年末で続く可能性や来年まで持ち越す可能性も出てきており、当初の100日程度を大きく超える予想が一般的になっています。さすがに夏の終わり頃には、何かしらの進展があるように思いますが、現状ではかなりの大部分が不透明な部分になっております。

以上が現在の状況になります。既に業界のあらゆるレベルで影響が大きく1日でも早い収束を願っています。

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それでは、また次回!!