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みなさんこんにちは、Visutorです。今日はちょっとだけセンシティブな情報をお届けしたいと思います。

タイトルにもありますが、どうしてCGソフトのBlender(ブレンダー)が業界のスタンダードの標準ツールにならないのか!の大きな3つの理由のまとめです。
(ここで言う業界は世界的な映画業界や通常の世界的に見たCG業界という範囲ですFilm Industry General 3D Industry)
私自身気になっていたので、色々見て探して見ると改めてなるほど、と思いました。

昨今Blenderの進化は物凄い所があります、他の高価なソフトと比べると、なんとお値段はタダの完全無料。
存在自体はかなり古く、なんと登場したのは1998年の事になります。しかし今もなお世界の業界の標準ソフトはやはりMayaになるかと思います。
ハリウッドのスタジオで使われているCGソフトまとめもありますので、良ければそちらもご覧下さい。

しかし昨今のこのBlenderの多機能によって使う人が増えてきました。そしてそこで特に日本で良く目にしたのがこの構図です!

Blender VS Maya !!

しかしこれはBlenderに限った事ではありません。毎回ソフトの話になると通過儀礼になるかと思います。
お互いの覇権を争うかの如くこの戦いはCG業界は今までたくさんのソフトが登場して、業界は新しいソフトが登場する度にアップデートに苦労して
パイプラインを構築するのに四苦八苦してきました。またソフトイマージ(softimage) XSIのように消えるソフトもあったりして大変です。

そこで少し前にYoutubeのFlipperNormalsでも面白い対談がされていました。
タイトルはそのままでした。(なぜブレンダーが業界のスタンダードとならないのか)「Why Blender Isn’t 3D Industry Standard」
今日はチャンネルでも話されている内容や、業界に存在するそんな意見をまとめて行こうと思います!

それでは、なぜBlenderが業界のスタンダートとならないのか。まとめて行きます。

まず一応主な参考になったYoutubeチャンネルの動画を置いておきます。

この動画の中で、幾度となく「決してBlenderが嫌いな訳じゃない」と何度も何度も繰り返されています(笑
そうですよね、Blenderは個人的にはめちゃくちゃ良いと思います、便利だし使いやすいし、使う人もどんどん増えてきて良いと思います。

色々と意見をまとめると、3つの理由に集約されました。

その1 やっぱりクオリティの問題!

ハリウッドの映画などメジャーな作品や世界的作品を作っている所など、大きなスタジオは特に最終結果のファイナルクオリティ(Final Quality)を一番気にします。
そしてBlenderが出来る事は他のソフトでも出来ると言う事、業界自体がMayaを10年以上使っていて、カスタムなど色々安心、
そして電話対応など手厚いサポートがある。Blenderにはこれらが欠ける点。

またZbrushやSSP(サブスタンスデザイナー・ペインター)など1つの目的にフォーカスしたソフトを使うのが作り方としては基本的で、
コンポジティングでは100%使用率のNuke(ヌーク)これ以外には存在しない。コンプと言ったらNuke、Nuke以外はあり得ない状態。
またその歴史から業界をリードしてきた事や色々出来る内容、そしてプラグインもコンプにフォーカスして豊富

結果
Blenderでも色々出来るが、Blenderで有る必要がない。
Blenderは色々出来るが、1つの機能では他のソフトや特化した(Specific)なソフトにほとんど勝てない。

 

その2 無料でも全く関係ない!

やはり気になる所であるお金の問題。しかしお金は実は関係ない。
理由としては、いくらソフトがタダでもアーティスト支払う給料の方が圧倒的に高い。
アーティストがたった1日数時間余分に働いただけで、ソフト代のごとく給料が凄く高くついてしまう。
Mayaのライセンス代なんて給料から比べるとしれていて、たとえ無料でもBlenderで2倍の時間がかかったら意味がない。
またプロダクションはUpdateを出来るだけしたくない中でBlenderは良くアップデートがある。

結果
お金はほとんど問題では無い。

 

その3 使える人が少ない!

上記の2つの理由以上に重ねて、スタジオが使わない大きな理由がこちらであると思います。そもそもBlenderのプロフェッショナルが居ないし、とても探しづらい
またMayaなどは既にプロフェッショナルがたくさん居るが、Blenderは情報がMaya程無く、何か必要な時にたくさんリサーチもいる。

結果
そもそも使える人が少ない。
大きなプロジェクトだと数百人集める事もあるが、Blender使いをその規模集めるのは不可能に近い。
こちらが主な導入されない大きな理由かなと思います。もちろん他にもいろいろな要因があると思いますが
大体の理由をまとめて見ました。しかし常にアーティストも語っているのは

結局ツールで何を使っても関係ない

これに限るかと思います。別にBlenderでも問題無いんです。でも今はただそうなっていないだけで、そうであっても別に大きな違いは無いよね。と言っていますね。
Blenderは全部の要素があるので、初めにCGを勉強するのにはとても良いツールだと思います。
今では良い映像を作るのにたくさんのソフトが現状では必要になってきますが、いつかマスターソフト1つで完結出来ればそれは夢のような事だと思います。

さていかがでしたでしょうか!?今日はちょっと一風変わった内容をお届けしました。
それではまた次回!!